モラルの起源――実験社会科学からの問い (岩波新書)本無料ダウンロードpdf

モラルの起源――実験社会科学からの問い (岩波新書)

によって 亀田 達也

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モラルの起源――実験社会科学からの問い (岩波新書)の詳細

本のタイトル : モラルの起源――実験社会科学からの問い (岩波新書)
作者 : 亀田 達也
ISBN-10 : 4004316545
発売日 : 2017/3/23
カテゴリ : 本
以下は モラルの起源――実験社会科学からの問い (岩波新書) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
「人文社会科学にとって意味のある問題、共通して大事な問題を、広義の実験を使って検討しようとする(p.iv)」実験社会科学を用いて、「人の社会を支える人間本性(p.ix)」―具体的には利他性、共感、正義とモラル―を論じる書。実験社会科学そのものが「世界のどこにおいても、いまだに一つの確立したディシプリンとして存在しない(p.iii)」若いジャンルであることから、本書も、実験社会科学の成果というよりは、途中経過的であり立証が不十分な主張も散見される。しかし、それだからこそ、つまり、まさに最先端の研究に触れることができるという点でスリリングである。本書のおおまかな枠組みは1ヒトは「自然環境に適応するための手段として群れを選んだ結果、今度は群れの中でどう生き残るかについての新しい適応問題が生じてきた(p.13)」2その結果、ヒトは「集団の中でうまくやっていくための心理・行動メカニズムを進化的に獲得(p.18)」してきた。つまり「ヒトは『仲間』と協力関係を作ることがとくに上手な動物(p.85)」である3しかしそのような「『仲間感情』を基盤とする協力」は「一五〇人程度の自然集団(p.86)」でこそ可能であり、より大きな規模の社会(国家や世界)においては、そのような「情動的共感(p.104)」ではなく「クールな共感」である「認知的共感(p.105)」が必要になってくるのではないかと言う感じだろうか。 グローバル化にともなって、異質な者への寛容や、文化の異なる者との協働などの必要がよく強調されるが、それはどうやら、生物としてのヒトの特性からは成立しにくい、いわば「自然に反する(p.166)」ことなのだろうと本書を読んで思う。個別に興味深かった箇所3点。1最後通告ゲームにおいて「分け手」が「受け手」に提案する分配の比率は、「その社会がどのくらい市場経済に統合されているか(p.128)」という「社会・文化レベルによって規定されている(p.129)」こと。「ホモエコノミクスvs.現実の人間」という単純な図式ではないということだ。2ヒトは、「たとえ無知のヴェールを人工的に設定しなくても、ロールズが思考実験でスケッチしたように、ミニマムな状態への考慮が自発的に働く(p.157)」が、「マキシミン原理に沿った分配方法は全員一致では採択されなかった(p.148)」という実験結果。ロールズの思考実験を、リアルに実験することで、「~べき」と「~ある」の異同を調べるという発想にビックリである。3「さまざまな場面で『相手とのきずな作り』に寄与すると考えられる(p.97)」オキシトシンというホルモンの存在。いずれ、本書の続編が読みたい。

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